tsubaki_style2009-10-05

とてもシックなモスグリーンの子牛の革で、つくりました。子牛なので、きめが細かく、軽い革です。
裏が素敵な色なので、もったいないので、一枚仕立てにしました。だから、まるで紙でつくったようなびっくりの軽さです。オーダーくださったNさんのご希望で、A4ファイルが入る形なので、少し四角張った感じですが、使っているうちに、形は体になじんでくると思います。ストラップは取り外して、短くしても使えます。
革のバッグは、新品の時と、使い込んだときの変化が時に想像の範囲内の場合と、そうでない場合があります。
しっかりと芯地を入れて型崩れしないようにした場合は革の表面だけの変化なのですが、私は基本的には、経年で変化していく形でありながら、愛着の持てるバッグをつくって行きたいと思っています。
昨日アップしたQさんのバッグは、初めの固い表情がすっかり柔らかくなって、魅力が増していました。
そのように、形が崩れても、それが味になればいいのですが、汚らしい感じになると困ります。それは革の質や種類、もちろんデザインにもよりますが、そういうことを考えていると、人間も同じだなあと思えます。
綺麗に年を重ねたい。綺麗に・・・・というのがどういうことなのか、今綺麗にすることは人工的に何でも可能な時代に、使いこなされたバッグのような綺麗な年の重ね方をしたいなあ・・・と思う私です。