「私はやっぱり、かっこよくて、ゆがんでいて、ユーモアがあって、そしてなにか暗さを秘めているモノが好きです。」
これは、亀さん財布をオーダーくださったMさんの言葉。

以前のカードケースも亀さんのイメージです。

私自身は亀が特に好きなわけではないのですが、アートの素材としての亀には惹かれます。
子どものころ、一番好きだった本がタイムライフ社の動物や自然シリーズだった。
怪しげな古生代の森、爬虫類の群れ、土の下の生き物たちの世界を、写真より想像力をかきたてる暗い色調の精密画で描かれており、わくわくドキドキするのです。そんな世界が好きな私は綺麗なものをつくっても、その底に少しダークさが垣間見えたり、切り取るフォルムに不思議怪しい気配が出てくるのでしょうね。