tsubaki_style2011-03-26

今ものをつくる人としていろいろ考えます。
自分のライフワークの一つであった、子どもたちに図工を指導する仕事に終止符を打ち、ものつくりに専念することにした、まさにそのスタートに起こった東日本大震災津波原発事故。
身近に経験した神戸の震災のときに感じた絶望感とはまた異質な絶望感を感じ、正直、何をしても私の心はうつろになりました。
そして、そんな時に読みたくなって吸い寄せられるように買ったのがこの二冊です。
「日本の革」「幸福論」
「職人の手仕事とMADE IN JAPANの誇り」・・・・・・・・・・
私にとって、人に喜んでもらえるものを考え、手で作り上げる仕事こそがかけがえのない、それこそ死ぬまで関わっていきたいライフワークなのです。ものをつくってお金をいただく・・・シンプルな仕事です。でも、それは生きていくために絶対に必要なものをつくっているわけじゃない。
サッカー選手のカズが今回の慈善試合に向けて書かれたメッセージを何回も読み返しました。新聞の記事です。
「サッカー人として」というタイトルの文章の中身はそのまま「ものつくりとして」・・・同じです。

震災の悲惨な現実を前にすると、サッカーが「なくてもいいもの」に見える。医者に食料、必要なものから優先順位を付けていけば、スポーツは一番に要らなくなりそうだ。でも、僕はサッカーが娯楽を超えた存在だと信じる。人間が成長する過程で、勉強と同じくらい大事なものが学べる、「あった方がいいもの」だと。

オンリーワンバッグも、バッグから出すたびにわくわくするお財布もそうだと思う。生活の中に「あったほうがいいもの」
ささやかな幸せを感じて欲しい。