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私が行っていない日に、店頭ですでに売約済みになっていたネックドレスに一目惚れしてくださったというお洒落なマダム。では、日曜日に参りますので、おつくりできるなら、どんなかんじで可能かご相談させていただきましょうとのことに。で、参考として、以前つくったネックドレスで実はとても気に入っているので販売はやめようと思っていたこれをつけていきました。そうしたらそのマダムが「それがいいわ！それを売ってよ。おねがいだから〜」と激しいアピールが始まりました。いやもうこれは、今日が初めてですがすでに、私が身につけてしまいましたし・・・とお断りしましたが、何を言ってももう欲しいからお願い.、いえいえ、あたらしいものをおつくりしますから・・・いや、これがいいの！もう一度つけられたらもお似合いだし、あまりの熱心さに根負けしてしまいました。さすが関西？なかなかでしょう？というわけで、私のくび元は寂しくなって帰ったのです。ここまで惚れていただけるのは作家として幸せなことですね。マダムは明日から友達との旅行につけて行きたいの・・とのことで、大喜びでお帰りになりました。ありがとうございました。実はこの金具はロンドンで見つけた貴重なもの。有名な皇帝の顔のメダル飾りです。レースはこれまた貴重なフランスの大変古いリネンの手編みレース。破格での販売になりましたが、出会い、篤い思いに感謝で。あのマダムの笑顔素敵でした。ものを売り買いする原点的な、とっても人間的な体験をした面白い日でした。