仕上がりました。

今までと少し違う方法で一枚の革を使ってバッグに仕立てています。全く捨てる部分なし。くるくるっと捻ることでできるフォルムが綺麗です。こういう仕事をしていると、芸大受験の時に一生懸命勉強した立体構成を思い出します。形を組み上げていく力、どこに縫い目をつけてそれをどんな長さに抑えるか、すべて、立体構成をするように、絵を描くようにやっているのが私のやり方のような気がする。基本的なバッグの形でつくることはたまにありますが、たいていはこうやって、一枚の革からイメージして構成していくやり方が好きです。ものを運ぶことができればバッグ・・・・そういう原点から始まった私の仕事。いつまでも自由な発想で表現し続けたいものです。