tsubaki_style2006-09-19

怒涛のような勢いで12点の新作を作って発送してから、ここ数日、ものをつくることから離れています。でも、頭の中にはアイデアがいくつもあるし、時間に余裕が出来て、街でウィンドーショッピングしては、またまた作る気十分です。この間は、神戸丸井に入りました。びっくりです。かわいいデザインのバッグが一万円もしないのです。もちろん素材は良くないし、いかにも大量生産の香りがぷんぷんなんですが、そこそこ納得の値段です。若い子がどんどん流行で使い捨てていくなら、これで十分なんでしょう。いやはや、made in China おそるべし。私がバッグを作っていて、行き詰った時に開くのがこの本です。オランダにあるヘンドリキア・バッグ・パース博物館の2500点に及ぶコレクションを編集した本です。中世後期から現代までのバッグの歴史が集大成されています。単に身の回り品を運ぶだけの入れ物としての役目だけでなく、文化の流れをはっきりと見せてくれるバッグ。クリエイターがいつも忘れてはならない、時代を超えた美しい創意工夫がこの本を開くとあふれ出してきます。いつかはこの博物館に行きたいものです。遊び心がある楽しいバッグでありながら、ぼろぼろになっても、何年経っても捨てがたい・・・・そんなバッグを作る人でありたいです。