tsubaki_style2006-11-13

のんびりしたい時は車で一時間で行ける塩田温泉のとある旅館に行きます。もみじが綺麗な温泉ですが、今年はまだほんの少ししか紅葉していませんでした。恥らったようにポッと赤味が差した枝先の紅葉は初々しく、これもまたいいものです。特に凝ったお料理ではないのですが、ここの名物は温泉粥と温泉鍋です。昆布も使わず、温泉以外に何も味をつけないのに、なんともいえないやさしい美味しさなのです。いつも静かなこの宿に今日は後一組、声がやたら大きな中年のカップルが来ていて、食事中もふすま越しに聞こえるのはずっとお金の話題ばかり、なんだか不愉快で、お食事が済んだら早々に引き上げてお風呂に入りました。こんな風流なところに来てあんな話題しかないカップルは気の毒ですね。そんな話なら、その辺の定食屋か、ファミレスですればいいのにね。お風呂は私一人。ゆったりのんびり、いい気持ちでした。まったり楽しんで上がって服を着ていると、そのカップルの女性らしき人が、バタバタと大きな足音をたてて入ってきました。いやにがさつな動きで、入ってきたとたん、私に「トイレは中にないんやろうかあ?」・・・「ないですよ。」と答えると、また大きな音を立てて外に出て行き、すぐにバタバタと戻ってきて、がさがさと服を脱いで、浴場に行きました。チラッと横目で見たら、背中のお肉にブラの紐が食い込んでいた彼女、ふすま越しで聞いた声の感じでは私よりはるかに年上と思っていたのに、年下のようでした。急いでお食事を切り上げてお風呂に入って良かったと思いました。宿を出たら、いつも行く書写山円教寺へ。ここの床に座ってただぼんやりしているのが大好きなのです。いつもは静かな円教寺も最近大河ドラマのロケに使われたせいか、団体さんが来ていてにぎやかでした。日が翳り始めたら人がスーッといなくなり、いつもの静かな円教寺に戻ってくれました。全く人嫌い、わがままな私です。