tsubaki_style2007-08-28

再び犬を飼おうと思い出したのは、ポテトという名前のジャーマンポインターの仔犬に出会ってからでした。ゴンタによく似ていて、一目ぼれでした。それからというもの、毎日ネットで調べてきて、ジャーマンがなかなか難しい犬だと言うことがわかってきました。猟犬ゆえに、相当量の運動をさせないと問題行動は必至とのことです。で、テリア、ラブラドール、ダルメシアンなどにしようかとさんざん迷い、それも生涯の友としての対象となると、いろんな点で踏ん切りがつかない。頭にはいつもポテトのことがある。そんな中でも一番飼ってもいいかなと乗り気になったのが、フラットコーテッドレトリバーという犬。私たちの好みの面長の顔、賢さ、適度の運動好き。なんと言っても落ち着いていて買いやすい。ネットで調べる限りジャーマンは飼っている人が振り回されている経験談ばかりで、ことごとく期待が裏切られてきています。で、今日は、滋賀県にあるフラットコーテッドレトリバーのブリーダーに会いに行きました。そこはジャーマンのブリーダーでもあり、ネットで調べているうちに見つけたことですが、あのポテトが生まれたところです。うまくいけば、ポテトの親も見られるかも・・・。残念ながら、待ち合わせは近所のコンビニの駐車場を指定され、そこに8匹のフラットコーテッドを三つのかごに入れて大型車に乗った男性が現れました。生後一ヶ月の赤ちゃんたちはキュンキュン鳴きながら、ふたが開いたとたん、かごからコロコロ転がり出そうとします。かわいいけれど、余りに小さすぎて、ほこりの塊みたいで、ポテトみたいに人格じゃなくて、犬格を感じ取ることができなく、会った甲斐はなかったような気がしました。そのまま帰るのももったいなく、帰りに京都宇治に行きました。黄檗山万福寺の境内には人がほとんどいなくて、静かな大宝殿への渡り廊下を歩きながら、私たちの心は80パーセントポテトを飼う事で決まりになっていました。これは縁。頑張って一生懸命ポテトと一緒に走ろう。さびれた食堂でスーパーに売っているような乾麺をゆでた茶そばで昼食を済ませ、初めて、宇治から大津に続く道をドライブして、実家に行きました。ちょうど古書店の方が2トントラックに満載して一日がかりで本を運んでくださった後でした。思いのほか本は減っていませんでした。山は三合目くらいでしょうか。改めて父の残した本の量のすごさを認識しました。深夜に帰宅してから、もう一度ネットで犬のことを調べ、またまたジャーマンを飼っている人のブログを読んで、すさまじい戦いの日々やそれに対する同じジャーマンを飼っている方たちからの書き込みを読んでいるうちにまた、ジャーマンを飼う自信が無くなって来ました。出会ってかわいかったと言うだけで犬を選ぶのはやはり間違っていたような気がします。あのポテトが売れ残ってかわいそうと言う思いが強かったのも、果たして、これからの生活を考えると甘いような。今回は室内で飼うのだから、私の仕事の内容も考えると、ジャーマンは向いてないような。なんて優柔不断なんでしょう。布袋さん、笑ってないで、教えてくださいな。私はどうしたらいいのでしょう。