■

ピンクのトートバッグはとても軽いです。私がバッグでこだわる一番のポイントはもちろんデザインですが、その次が軽さです。荷物を入れる前から重いバッグはいやですねえ。大きなバッグを持っている女性たちの中には結構の割合で、いろんなものを入れっぱなしの人がいるそうです。重いのを気にしないで、いろんな物を入れっぱなしにして毎日そのままでいる人がいるのにはびっくり。私はその反対で、家に帰ったら、必ずバッグをひっくり返して中身を全部出して、整理します。次の日に必要なものだけにします。お財布にもレシートをいっぱい入れていると落ち着かないタイプです。これがやりすぎると、化粧直しをしたいのに、コンパクトが入ってなかったとか、お店のサービス券もらったのに、家においてた〜！とか・・・失敗もありますが、それでも、少しでもすっきりしたい、軽くしたいのです。かばんの中に何が入っているかいつもはっきり解っていたいのもあります。そういえば、私のアトリエも整然としています。先日ジィオデシックのまゆりさんがいらした時も、いやにすっきり片付いている仕事場に不思議そうな顔をされていました。一つの仕事が終わると、きちんとその仕事の跡形をなくしてからでないと、次の仕事に入れないのです。時々は二つ、三つの作品を同時進行することもありますが、その場合もそれは一まとめでひとつの仕事なのです。頭の中に現在進行している仕事が終わると、仕事場は振り出しに戻らないと落ち着かない、そんな性分です。これは、ポテトが来てから、なおさらです。アトリエ犬として認められたポテトは、決して作品や革には手を出しませんが、気をつけて歩くなんて芸当は無理だし、以前のように床に革を広げっぱなしにはできなくなりました。また、少しでも、部品や革のはぎれが落ちていたら、すぐに口にするから、床はすっきりせずにいられなくなりました。はじめは不自由でしたが、今はこれもきれいな仕事をする上で決してマイナスではないので、習慣になりました。パートナーはそのへん、鷹揚なので、いろいろ出しっぱなし、紙切れなども落とすことがあり、ポテトは秘密の場所に持ち込んでは、幸せそうにカミカミしています。もちろん、私が見つけて没収します。