tsubaki_style2008-10-30

長男が幼稚園でつくったキーホルダーです。
小さいうちに感性をのびのび育てたかったので、あえて幼稚園には一年だけ通わせました。五歳までにいろいろ遊ばせてやりました。音楽、お絵かき、お話、山遊び。確かに感性豊かな子に育ちましたが、幼稚園に入ってすぐは、よーいどんで、反対に向かって走ってしまったり、別の意味でもユニークになっていました。みんなが、ねこちゃんやクマちゃん、ロボットなどの具体的な形のキーホルダーを作っている中で、わが子のものはこれでした。先生いわく、「太陽らしいですよ。芸術家ですねえ。」抽象的な造形力がある子でした。今見ても彼の作った不思議な粘土や紙細工はおもしろい。学校に入るまでは不思議な形のものばかりつくっていました。小学校三年生を過ぎると、図工の時間にも特別ほかの子と違和感のない感じでしたが、色がきれいなこと、線の不思議さだけは目を引くものがありました。やがて、中学受験、進学校時代と、芸術からすっかり離れる時期を迎え、彼の興味は、音楽とファッションのほうに行きました。もし、進学校に行ってなかったら、美大に進みたいなんていっていたかもしれません。でも、私たち両親は生半可なことではアートで食べていけないことを知っているので、賛成はしなかったでしょう。本気でものがつくりたくなったら、何歳からでもできると思っていました。豊かな表現をするためにはたくさんのことを学ぶほうがいいとも。
人生は、いろんな経験をするほど、いろんな回り道をするほど、面白くなることは間違いない。まっすぐ進むことができれば一番無駄がないけれど。無駄は面白い。