今日は、オーダーを下さった方との打ち合わせに元町まで行きました。携帯でのやり取りだけではどうしても決定的なところは詰められないので、まず、現物の革見本を持って。彼女から彼氏へのプレゼントのキーケース。せっかくだから、オリジナルなものをあげたい・・・彼女の気持ちをなんとしてもかなえてあげたい。二人で相談して、裏地には彼氏が好きなグリーンのタータンチェックをもってくることにしました。速攻ユザワヤに行って、これぞ、定番ブリティッシュタータンチェックを見つけ買って帰りました。
バーゲンの残り物のお洋服もみたいけれど、急いで帰って、お仕事、お仕事。最近・・・というか、展示会の準備にかかってから数ヶ月、ほとんど休みなく制作しています。お仕事があることは本当にありがたいことですが、最近ちょっと疲れ気味。多分、パートナーの忙しさの余波のせいもあります。個展までいよいよ10日余りになりました。二人とも今までで一番忙しく充実した毎日を送っているような気がします。

オーダーの手帳カバーが今夜仕上がりました。
私の愛用している「落ち葉のバッグ」の革がいいなあ・・・とのご希望に沿ってつくらせていただきました。手帳カバーにするにはしっかりしすぎて、ウオッシュ加工もうねうねして扱いにくい。ところが、仕上がると、いい雰囲気になりました。ゴシックな雰囲気・・私もこれ大好き。「ボタンをつけて、皮ひもをくるっと巻いて留めるようにできませんか?」ということで、ボタン探しからはじめました。ボタンは、私の持ち合わせの中で、彼女のお気に入りがなかったので、私が買うショップの商品の中から何点かセレクトしてその中から選んでいただきました。正解だったようです。革にしっくり合いました。

これは、ジィオデシックのまゆりさんのバッグです。彼女が昔イタリアで買い付けられた革でつくって差し上げたのですが、技術的に未熟だったころのもので、レースが外れてしまいました。レースを縫いつけ、ボタンで少しリメイク。内ポケットもつけました。
技術は未熟ですが、ストラップの自由な雰囲気などが今見るとまた結構好きです。技術が上がってもきちっとつくり過ぎないように気をつけないといかないなあと思うこともあります。たとえば、裏留め。そのままで毛羽立つのもまた雰囲気があります。皺ひとつない革より、くたっとした崩れたのもいいなあ。