tsubaki_style2009-03-08

綺麗な色や面白い加工の革は見つけたら買っておきますが、出番はいつ来るかわかりません。ある程度ストックしておかないと、いざ何かつくろうといってから、革を探しに・・・では困ります。この綺麗なエメラルドグリーンの革は、綺麗過ぎてなかなか組み合わせが難しかったので、出番が余りありませんでした。ストラップなどの小さな部分で「効かせ」として使ったことはあったのですが、主役になるのは今回が初めてです。
斑点のような模様の革は、以前、Mさんのバッグに使わせていただいたのと同じものです。ジィオデシックで展開させていただいた「春の草木のバッグ」のかぶせの部分にも使いました。さすが、イタリアの加工、不思議なデザインだけれど、使ってみるといろいろな使い方ができて、魅力があります、
先日アトリエ訪問をしてくださったKさんが、文庫本カバーとして、この革二点を選ばれました。組み合わせはお任せということだったので、私が好きな革の端っこの自然な形をそのまま使ってパッチさせていただきました。端っこは、染めのむらがまた面白かったり、眺めていて飽きないものです。そう、パンも、耳がおいしいように、革も耳が結構美味しいのですよ。ステッチは、ブルーと、グリーンの二色の糸を交互にして縫いました。オーダーで、文庫本についているしおりを入れる小さなポケットをつけてほしいとのこと。

文庫本の厚さが変わっても使えるように、帯状のベルトで押さえをつけました。