tsubaki_style2009-05-05

私はバッグが大好きです。だから、つくる人になりました。素敵なバッグを見ると欲しくなります。資料として欲しいバッグも買います。つくり手に共鳴した時も買います。自分が使うかどうか関係なしに、買ってしまうこともあります。今日、そんなバッグに出会いました。
我が家から車で少し走ったところに、陶芸家さんのおうちがあって、このお休みに展示会セールをしているというのでのぞいてみました。器も素敵なものがありましたが、着物の生地で作ったバッグも何点か下がっていました。ご主人に聞いてみると、ご主人の生家は、京都西陣の織物やさんだったそうで、昔は帯を織っておられたそうです。ところが、着物が売れなくなって、織物屋さんを廃業しなくてはいけなくなり、大好きだった京都の西陣の町をお母様と出ることになり、その後、陶芸家として生活をされているそうです。そのお母様が、バッグを作ったりすることが好きで、どうせなら、昔西陣でたくさん持っていた和服の生地を使ってつくろうということになり、こんなバッグを作っておられる・・・とのことでした。目に留まったこのバッグ、手にとって見たら、裏地も和服のおじゅばんの布を使い、丁寧なお仕事です。きっと京都の西陣の家のことを思い出しながら、このバッグを縫っておられたのだろうな・・・・ジーンと胸が熱くなって、いただくことにしました。
今日はうれしい日でした。