tsubaki_style2009-07-23

懐かしいものを思わず買ってしまいました。
パッケージは変わっていますが、味はまったく変わってませんでした。パスパスして、口の水分がなくなってしまうこの感じ・・・・。
いい思い出ではないのですが、おなかが空いて食べたら、この上なくおいしく感じたこの味・・・・遠い昔の思い出。
私が通っていたミッションスクールは、それはそれは厳しい規律だらけで、入学したとたん、これは、失敗だった・・・・と気が付いて、時すでに遅し。こわーいシスターが、廊下でいきなり、「あなた、スカートが短いです!ひざまづきなさい!」ひざまづいて、床にすそが付かないと許してもらえなかったのです。こわーい!廊下は端を静々と歩く。もちろん男女交際は禁止。休日でも、制服着用。
笑ってしまうような話ですが、入学当時は学校には食堂がなく、パンも朝一番の注文のみで、お弁当もパンも忘れた人は、事務所に行って、この前田のクラッカーを一袋買い求めるしかないのでした。それも、駅の切符売り場のようなガラス窓に仕切られた窓口で、学年、クラス、名前を用紙に書かされて、代金を払うと、一袋渡されます。事務のおばさんは、(多分20から30代の方だったと思いますが、私にはおばさんに見えました。)意地悪で、じろっとにらんで、無愛想な顔でめんどくさそうにクラッカーの袋をグッと差し出すのです。しかも、忘れ物名人の私は、「○○さん、また、忘れたの?」と一言付け加えられ。ああ、いやな感じ。一言、「お母さんのお弁当、もったいないね。」くらいの暖かい言葉あってもいいのにね。
教室に戻って、ポリポリ、モソモソ、ひたすら食べ続ける前田のクラッカー・・・・・・・・・
その二年後に食堂ができて、もうそんな粗末な昼食はなくなりました。
私は、前田のクラッカーを食べて、それが教訓になって忘れ物が減ったわけでもなく、前田のクラッカーが結構好きになったのでした。