■

私の人生で何かと大きな節目は夏だったような。

長男が産まれたのも夏。
ゴンタに出会ったのも夏。
有馬の家に引っ越してきたのも夏。
ポテトに出会ったのも夏。

夏が終わってしまう前に、バーベキューを一度はしなくては・・・・。
あれまあ、空は曇って、怪しい雲行き。
ポテトは、いいにおいに我慢ができません。ソワソワ、火のそばをややこしくすり抜けてお邪魔虫。
ゴンタがいたときは、夏には家族みんなでにぎやかにバーベキューをしました。ゴンタは鳥の骨が大好きで、バリバリいい音を立てておいしそうに食べていました。
一番の思い出は、我が家が建ったあと、まだ、造成地に他に家が一軒しかなくて、本当にのどかだったころ・・・空き地で焚き火をして、子供たちといっしょに、ソーセージを枝に刺して焼いて食べたこと。子供たちがソーセージの焼きあがるのをわくわくして待って、ゴンタはうれしそうにビューンビューン走り回ってました。まだそのころは住民が少なかったので、夜になったら、いつも放してやっていました。あちこち山のそばを走り回って、15分くらい経ったら、「クーンクーン」「帰ってきましたよ。」と窓の下で呼びました。晩年は、家がたくさん建って、放してやる事もできなくなり、いつも鎖でつながれていたゴンタ、今度出会えたら、ポテトのように、同じ屋根の下で暮らそうね。