tsubaki_style2011-02-16

浅草の革問屋さんの久保柳さんは、とても応対が良く、カタログから選んだ革は一枚でも送っていただけます。
今日届いたのは、Kさんのショルダーバッグに使う革です。
オイル・キップです。牛革の基本的な種類の話・・・・・・
まず、キップとは・・・・・・
生後6ヶ月から2年くらいまでの牛からできる革です。中牛革とも呼ばれています。特徴としては、カーフよりも強度があり、厚みもあります。
良く聞くカーフとは・・・・・
生後約6ヶ月までの仔牛からできる革です。成牛革に比べて、表面(銀面)の傷が極めて少ないため、牛革の中ではトップクラスの高級品です。またこの革は、緻密な繊維組織からなっているため、しなやかで薄いのも特徴です。

ステア・ハイドとは・・・・

牛革では最もポピュラーでよく使われる代表的な革です。生後2年以上経過した、太らせた雄牛からできる革のことで、生後3ヶ月から6ヶ月の間に去勢されて育っています。革の大きさは畳2帖分にもなります。

で、今回の革はキップにオイルをたっぷり浸み込ませ、もみこんで風合いを出したものです。使うほどに味が出ます。
大きさは100センチ定規から見てください。これくらいの大きさの革でも、実際商品としてに使えるのは半分くらいです。生き物を加工したものなので、均質ではないので、これは仕方ないですね。残った部分からは小物をつくったりしますが、最終的に全部使い切ることはありえません。収納に困ってきたハギレの使い道はないかなあ。