先月浅草であったレザーフェアで出展されていたTOMITAさんという革やさん。最近の浅草の革やさんも伝統的な問屋の雰囲気のままの店もあれば、ホームページをつくったり、通販をしたり、色々新しい試みをされている店も増えてきています。この業界も生き残りのためにはのんびりはしていられないようです。
フェアーのあと、東京、大阪、神戸で展示会をされていて、その案内状をフェアー会場でいただいたので、今日は革作家仲間のKさんを誘って一緒に行くことにしました。Kさんは、長田に住んでおられるので、案内してもらって美味しいお好み焼きを食べたり、靴センターに行ったり。神戸は靴の街。特に震災で大被害を受けた長田地区は靴工場などが集まっています。新長田の駅を降りると。。。。。。。

私の大好きな鉄人28号。男の子のアニメが好きだった私はもちろん鉄人28号も大ファンです。このあたりは新婚時代に住んでいたニュータウンの乗り換え駅で、懐かしい思い出がいっぱいあります。それだけに、震災のあとは、なかなか足が向きませんでした。もう昔の面影はほとんどないといってもいい大正筋商店街をぶらぶらしたあと、展示会に。靴のエスペランサの会社の二階が会場です。業者のおじ様ばかりで、なかなか入りにくい会場に恐る恐る入れば、そこはわくわくパラダイス。そもそも階段を一段一段上ると、革の香りが私をそそりましたよ。私、なんでこんなに革が好きなんだろう。クラクラしてしまう。
一番目を惹いたのが、やっぱり・・・イタリアの革でした。ううん、色目が違うんだなあ。焦げ茶色なのに、焦げ茶を出すために何色も微妙に混色をしている。ウォッシュ加工も大胆でかっこいい。とりあえず、三枚注文しました。これからいいお付き合いができそうなお店に出会えて大収穫。
レザーフェアーのガイドブックにあった記事から・・・・
私が好きなアンティーク加工の革に関する話から・・・・・・
手仕上げのアンティーク加工には、他の仕上げと比べて、同じものがないというオリジナリティが魅力ですが、別の言い方をすれば均一ではないということ。これは時として供給側にとって悩ましい問題でもあるようです。天然素材である皮革に、なぜ均一な風合いを求めるのか、それが結果的には革を割高にしているのでは、という業者の主張には説得力があります。日本人は世界一品質に厳しいとよく言われますが、無駄な革を出さないためにも、エコの見地から革を見ていくことも大切かもしれません・・・・・・・・・・・・・・
今年のフェアーでは、リサイクルレザーも目を惹きました。
たしかに、革はもともと天然の資源。一枚一枚違って当たり前という意識で楽しんでいきたいものです。加工業者さん、がんばってください!