tsubaki_style2012-12-02

昨日の産経新聞より。。。。。。。。。。
東急ハンズ」「ロフト」という2大雑貨店が計3店舗を構える大阪・梅田地区に、阪急百貨店が殴り込みをかけた−。同百貨店梅田本店(大阪市北区)に10月25日、新たな雑貨売り場「うめだスーク」(約2600平方メートル)が誕生。手作りの雑貨を集めたフロアは、これまでの百貨店にない形態だという。果たして関西の雑貨ファンを引きつけるのか。その実力は。
うめだスークは、阪急梅田本店9階の祝祭広場から10階に伸びる階段を上がった先にある。売り場は文具と手芸用品を中心に据え、その回りに約50のアクセサリーや雑貨のショップが並ぶ。通路の幅がところどころ変わっているうえ、ショップの区画は大小さまざま。中にはショップ間の仕切りをなくした部分もあり、客は露天や雑居風の店舗を縫って散策しながら買い物を楽しむという仕掛けだ。
「スーク」はアラビア語で市場の意味。売り場を担当する阪急阪神百貨店の宇野新治・趣味雑貨営業統括部長は、これまでにない要素を持った売り場にしようと、平成22年春から約半年間、全国各地の集客スポットを歩き回り、この形にたどりついた。ヒントは、毎月15日に知恩寺京都市左京区)で開かれる「百万遍さんの手づくり市」。手作りのアクセサリーなどがずらりと並び、訪れた人が作り手と会話をしながら買い物を楽しむ様子に、宇野さんは「このライブ感を持ち込みたい」とひらめいた。
 一方、梅田地区の東急ハンズ、ロフトだが、いまのところ客足に目立った変化はないという。東急ハンズ梅田店は、うめだスークにないパーティーグッズの品ぞろえが充実しており「うまく棲み分けが図れるのでは」と期待をかける。ロフト梅田店は「季節を先取りするギフト雑貨など、売れ筋商品を展開している」ことで、集客力を維持している。ただ「年末年始商戦のピークを越える年明け以降、客足がどうなるか」(東急ハンズ梅田店)と新ライバルの潜在力を警戒している。

 うめだスークがロフト、ハンズと違う点は、いわゆる「一品もの」が多いことだ。コットン素材のアクセサリーや木製の人形など、工房の職人の手作り作品が所狭しと並んでいる。デザインから完成までに1年以上かかる手作りの腕時計、10年以上の歳月を費やしたタペストリーなどの力作、労作もあり「私だけのこだわり」を探す楽しみも演出した。
ショップの大半は、関西はおろか百貨店への出店も初めて。1〜2年がかりで工房に足を運び、やっと出店にこぎ着けたショップも少なくない。気になる売り上げだが、開店後間もないため、まだ未知数。阪急梅田本店は全面開業後の11月21〜25日、売上高が前年同期比1・8倍、来店客数も2倍に達した。うめだスークも「1日の売上高が1坪(3・3平方メートル)あたり2万円」という目標をクリアしている。
関西の百貨店では、大規模な手作り雑貨フロアが根付かなかった。雑貨は単価が小さく、大阪のように家賃が高い大都市では商売が成立しにくいためだ。例外は東京。家賃が高い一方で人口規模も大きく、一品もののようなニッチな商品でもマーケットは成立する。ここ10年ほど、百貨店は効率化のため、単価の高い高級婦人服の品ぞろえを増やす半面、単価が小さな雑貨分野の売り場を縮小させていった。その結果、「どの百貨店も均一になり、精彩を欠いていった」(宇野統括部長)という。

 うめだスークは百貨店の“輝き”を取り戻そうとする阪急の新たな挑戦という側面がある。東急ハンズやロフトにない「こだわり」は、両店のパイを奪うのか、あるいは大阪の雑貨文化の新たな発信力となるのか。いずれの可能性も大きいといえそうだ。(松村信仁)


・・・・だそうです。私はこの記事で引っかかるのは、一品ものが多い、デザインから完成まで一年以上かかる手作りの腕時計・・・・などを上げながら、雑貨と表現していることです。新聞記事の見出しが「阪急版巨大雑貨店」ですから。確かに数百円から数千円で買える量産品の雑貨もたくさん置いている10階なのですが、一点もの、クリエイターものも置いている店、希少価値のあるオルゴールを置いている店もあるのです。雑貨という言葉は貧しかった(金銭的と同時に文化的にも)時代につくられた日本語なので、今もう一度、新しい表現の仕方を考えてもいいのではないかと思います。たかが、呼び名、されど、呼び名、呼び方によってつくられるイメージって大きいのです。公募してほしいな、solusのものや、時計作家吉村さんの時計のようなものを総じての、もっと素敵な呼び名。雑貨・・・てどうもだめです。雑・・・雑巾、雑種、雑誌、雑多、雑踏、雑草、雑談、雑菌・・・・いいイメージないもんね。雑な貨、じゃあ、雑じゃない貨ってなんでしょう?