昨日はロックのコーナーのご紹介でしたが、今夜は父のDNAのコーナーのご紹介をします。

父からもらった顕微鏡や洋書の百科事典、そして、solusというブランド名を決めるときに使ったラテン語辞典。。。。
父は動物が好きで、幼いころから、シートン動物記、ファーブル昆虫記、戸川幸雄、アンデルセン、グリム。。。百科事典。。。本を大量に買ってくれて、読みました。その遊びよりおうちが好きだった私にとって、父の存在はとても大きかった。
父が京都の生家で飼っていた亀の甲羅は今も私が持っています。大正時代に鴨川で見つけた亀だそうです。女の子なのに、何故か夏休みの自由研究は昆虫標本つくりだったことも。。。。写真が趣味だった父はライカなど、たくさんのカメラを持っていて、いつも自転車の後ろに私を乗せて、琵琶湖に写真を撮りに行ったりしていました。そして、月に一回は診察室を暗室に変えて、現像。「みすず、現像するか?」との声がかかると、私は助手。暗い部屋に漂う、バットに入れた酢酸液のすっぱいにおい。。竹のはさみでつまんで液に入れてしばらくすると、絵がどんどん浮かんでくる。。。顔、景色、街・・幻想的な時間。。ドキドキしました。父の「よし!」を合図に液から上げます。あの体験が後に私がアートの道に進む一つの要素になったような気がします。妖しい楽しいものが大好きだった父。どんなものも捨てないで残しておいて、引き出しには色んなものが入っていて、時々、私にくれようとする。ジャンク大好き。私は父にそっくりです。時計も家電もたいていは修理してくれた。手先が器用で、工夫が好きだった父。でも、わたしが欲しかった人形のお洋服までつくってやるといわれたときは、怒りましたが。。。乙女の気持がわからないのかって。面白い父でした。
そのコーナーに並んだのは、亀のポーチとカードケース、ウサギと亀のバッグ、海がめのクラッチバッグ、海のバッグ。トカゲの財布、イチジクの財布。