ブルーのバッグをおつくりしたMさんとのご縁は、このバッグから始まりました。

去年、梅田阪急のあるお店に常設販売させていただいていた時、このバッグは、目立たない店の一番奥にあったのですが、ハラコのバッグが欲しくて探していたというM様の目に留まったそうです。ハラコにはないこの珍しい迫力のある毛並みに、きっと惹かれられたのでしょう。そう、これは、さりげないデザインなんですが、実際はすごい成り立ちのバッグなんです。つくりはシンプルなトートバッグなのですが、それはあえて、この革の魅力を引き出すためでした。野生のバッファローの一枚側のど真ん中を四角くくりぬいて使っているのです。野生ゆえ、傷があちこちにありますが、背中あたりの真ん中にはほとんど傷がなく、ど真ん中の毛並みの渦がたまらなくチャーミング。
シンプルなバッグにアクセントとして、ヴィンテージのチェーンをつけています。お財布などをぶら下げるためです。
このバッファローの毛皮は今も、ど真ん中が空いたまま、残っています。使える日が来たらいいですね。革を使う仕事はそんな風にして、一枚は使い切れず、美味しいところだけなくなって、それでも、たいしてかさは減らず、アトリエの棚からあふれています。アトリエの模様替えしなくちゃあ。。。。。。。。。