ROOMという名前のチョーカー。

鹿の毛皮、アンティークレース、裏にはレース加工の革、金具はフランスの古い家具の鍵穴金具。アメリカビンテージの時計のボタン。チェーンの先には椅子。お部屋のイメージです。
ネック部分は、パリに行った時に蚤の市で買ったもので、これも古いものです。
イメージは甘辛。つくった時に、頭の隅にあったのはRさんのイメージ。私のコートをつくってくださった服飾デザイナーの方です。彼女は甘いテイストの美人さんなのですが、何度かお会いした時に、その表情にはキリッとした芯の強さが時々垣間見えます。子育てを一番にして、今はデザイナー活動を少しずつされているのですが、彼女の才能はなかなかのものです。昨年の私のイベントで初めてお会いしたのですが、そのときに着ておられたコートがとっても素敵で、聞いてみれば、もう7年前につくられたものだそうでした。でも、古さは感じず、私が羽織らせていただいたら、なんて素敵な!その場で無理を言ってオーダーさせていただきました。上質の布、丁寧な縫製。受け取って、胸が篤くなりました。いつか必ず大きく羽ばたかれることと思います。そんな彼女が前回のイベントでお買い上げいただいたのがロンドンの蚤の市で見つけた真鍮のツバメをつけたレザーアクセサリーでした。甘辛テイストのsolusです。今回はこのROOMを連れて帰ってくださいました。このアクセサリーは、この間の阪急のイベントに出して、すぐにお嫁に行くかと思ったのですが、何故かほとんどの方の手に触れることもなくアトリエに帰ってきたものです。すごく不思議でした。Rさんはその時、このROOMが心に留まっていたそうです。なんだか、縁ですよね。行くべきところに行く。いつもそう思います。突撃さんのイベントにはsolusを身につけて来てくださった方がたくさんおられて、すっかりその方の個性そのもので、改めて、運命の出会いというものを感じました。この仕事をしていて、本当に良かった。ますますがんばりますよ!この写真の服はRさんの服飾専門学校の卒業制作作品だそうです。素敵。