tsubaki_style2014-10-31

スカートをつくってから、今回トップスにも使った馬のダメージ革は、姫路のタンナーさんの偶然によるダメージ加工です。なめしの状態で放置していたら腐ってしまって穴が空いたものをあえてその後の処理、染めをして使える状態にされたものです。こういうものを面白がって使う人がいるかもしれないと。。。それが私です。革はもともと生きていた動物の皮膚なのだから、傷もあるし、厚さも均質ではない。加工の途中で傷が出来ることもある。完璧に無傷な均質な表面を望むこと自体が不自然なこと。もっとも、お金をかけて専用の牛を育てていけば。。そう、エルメスのように。。。可能なんですが。
私は金銭的な面だけでなく、革本来の魅力は均質でないことだと思っているので、それを逆手にとってかっこよく仕上げている革こそ好みなんです。焼印の残ったもの。。。血筋といって、人間で言えば妊娠線みたいなものがはいっているもの。。。毛が所々のこっているもの。。。いいですねえ。。。こういう革を探すことに力を入れています。プラスティックのような均質で何所にでもあるような革は興味がないです。来年のイベントに向けて面白い革をじわじわストックしています。お楽しみに。。。