tsubaki_style2015-05-02

椿が相当なエネルギーをつぎ込んで書き上げた著書が先日出版されました。この何ヶ月かは難しい顔をしてパソコンに向かって執筆する彼のそばで、私は私で阪急、大丸とイベントが続いて制作が忙しく、どういうことを書いているのかは、校正のときも見て見ぬふりをしていました。彼曰く、今回はプライベートな話は一切書いていないからなあ・・・・。ああそうなんや。
ところが、読んでみたら、嫁が・・のくだりが二回出ている。二回目のところがちょっと「これはないやろ!」とひっかかった。
彫刻家の舟越さんのインタビューの中で、ものは整然と片付けないほうがイメージが沸くという話になっている。その中で、私が「使ったものは何でもすぐにかたずけろ」というとある。いやいや、それはちがうでしょ?言ってないし。私は、彼が病的に出しっぱなし魔であり、生活に支障が出る部分でいうだけです。そう、ひどい話が、カッターナイフを使ったままその場所に放置はまだまし。草刈ガマを勝手口そばの外に置いたまま。はしごを外に置いたまま。引出しは開けたまま。香辛料のふたは開いたまま。危険なものの出しっぱなし、そりゃあ、誰だって注意しませんか?生活の中で共有するものの使いっぱなし、困るから元の場所にもどしてほしいと思うの当たり前でしょ?一人暮らしじゃないんだからね。変な場所に使ったものをおきっぱなしって、つまづくし、危険じゃないですか?私の言うこと何かおかしいですか?彼のアトリエで彼が使うものを出しっぱなしにしようと、本を読みっぱなしで何冊も積んでいようと、一切それに触れたこともそれに関して何か言ったこともないのです。なのに、そのくだりでは、私があたかも口うるさくなんでも整理整頓しろと言っているみたいになっています。挙句にはこの本を私に読ませたいなんて調子にのった言動が・・・もう怒り爆発ですわ。わたしだって、自分のアトリエは出しっぱなしのものもあるし、混沌としたアトリエの中からイメージが沸くというのは作家として当然共感していることなのに。まるで私がクリエイティブじゃない様にも読めるくだりに、不愉快すぎて。久しぶりにと言うか、一緒になって36年で一番くらいに激怒しましたね。私のクリエイションに関していつも尊敬してるようなことを行っているだけに、情けない。今更書き直せないし、この本を読む人には私のイメージがつくられてしまうし、ものつくりとして生きている私にとって、こういう表現はほんま困るんです。私はクリエイティブな脳に関しては自信があるし、日常の几帳面な性格とは反して、アートの脳は真逆な面を持っていて、混沌、猥雑、複雑、シュールな思考の中からイメージが生まれているタイプなんです。その一面がわかるのが私の集めているものや本の並ぶアトリエ。
彼は大いに反省し、その部分はそういう意図ではなかったと弁明しましたが、いやいや、それはないでしょう。意図じゃないんだな。言ってないことを言ったことになるのが困るだけ。
怒りは持ち越さないタイプなので、次の朝からはもう忘れたようにして暮らしています。しかし、本に残ったものは仕方ないではすまない。まあ、このブログを読んでいただいた方であの本を読む方は、そういうことをわかっていただけたらそれだけでも救いかな。私は彼にそんなこと言ってませんよ〜。
画像は今日、お詫びのしるしだと貰った本。欲しかった本。ありがたく頂戴したが、あの件はまだ許してないで。。。。妻を尊敬してるなら、もっと誠意ある登場の仕方をさせなさい!