tsubaki_style2016-03-06

クラッチバッグです。革はすごく激しい加工のものです。床革ってわかりますか?革って表が銀面というのですがそちらを削ぎとったものを床革と言います。もちろん、わざわざ床革をつくるのではなく、薄い革を作る場合、漉きの工程で残るのが床革なんです。床革はまた革を貼りあわせて使ったりしますが、この革のように表面に着色や加工して使う場合もあります。これは、黒く染めた後に、濃い蝋をどっぷりかけています。沁みこんな部分もあれば、表面で固まってひび割れている部分もあります。使ううちにボロボロと蝋が剥がれてくることもあります。実際、制作中にポロポロっと細かい蝋のかけらがデスクに・・・。それを楽しんでいただけるような作品です。もちろんすべて剥がれ落ちることはないのです。手の油分によって艶も出てきます。面白い革です。
次のイベントにはこんな感じで、インパクトが強いものがたくさん並ぶと思います。楽しいです。素材フェチな私が存分に素材を遊びますよ。