お財布をつくるのがやっぱりすごく好きです。

細々と色んな細工ができる。額縁のように大きさが決まっている中に表現するのが楽しいですね。革を何種類も使い絵を描くようにゆみさんのイメージを表現していきます。中ポケットの革、裏張りの革、すべてに神経を配って。部分により、使う糸も縫い目のピッチも変えて。
オーダーくださったゆみさんとは1日ご一緒しただけなのですが、彼女のファッションと鍛え上げたボディがとても印象に残っています。そして、彼女のドラマティックな人生の話には胸が熱くなりました。自分というものがしっかりあって、勇気も行動力もある、かっこよくて愛がいっぱいのゆみさん。そんなゆみさんのイメージでつくりあげるのは、楽しく、やりやすく、幸せを感じる仕事です。
たかが財布ではないのです。私にとって。バッグを選んでその日の自分が決まるように、財布は自分を守る武器です。勝負してます。私も今の財布4年目。そろそろ変えようかな。気に入ってるけど、使用耐久性などのチェックのためにと展示用のものを下したものなんで、私のイメージであるかというとちと違うかも。自分のものはなかなかわざわざ作る余裕がない。と言って、また展示から帰ったものを使うしかないのだけれど。笑