線路は続くよ〜どこまでも〜。一度空けた穴はまたキュッと締まってきているから、また少しずつ同じ穴に目打ちを打って広げてから縫う。延々と続く。

そして、赤い革のパッチの部分は0.2ミリさらに細い糸に変えて縫い付ける。綺麗な仕事をするために、手間は厭わない。
とにかくダサくはならぬよう、それが私に一番重要なこと。かっこいいって難しい。シンプルでかっこいい表現はやりやすいけれど、あえてひねりを加えることでカッコ良くするのは、難しい。無印良品が好まれるのは、飽きのこないシンプルなデザインだから。飽きのこない濃いデザインは難しい。けれど、私はそれをやっている。一点もの作家だからこそできること。たった一人の方がこれが好きって言われたら、それでいいのです。ツボにはまるってやつですね。その方が飽きないものなら成功。もちろんその方と私が、ですが。自分で作っていて、これって好きじゃないなんて思い出したら、手が止まる。一般受けするものを作る必要がないのは幸せだと思います。考えたらたった一回の人生、人に合わせないで、自分が心地よいものを選んでみてほしい。いや、人と違うものを選んでしんどいから、人と同じが気楽でええねん。。。そんな考えも多いでしょうね。それはそれ。私とは関係のない世界です。人と合わせたくないの。なんかちょっと違うもんがほしい、けれど、ダサいのも嫌だし、馬鹿みたいに高いのも嫌って人、イラっシャーイ。