友来る

このバッグを引き取りに来てくれたのは芸大時代からの友人Oちゃん。
有馬温泉の街が好きなOちゃんは時々我が家に遊びに来てくれます。
芸大時代は6年間一緒だったけれど、それほど親交はなく、でも少ない染織専攻生の中では一番心が安らぐ関係だったのかもしれない。歳を重ねてから付き合いが深くなり、今は彼女がデザインの仕事をしているのもあって、私の作家仲間とも親しくつながり、不思議な仲良し関係が広がってきている。ここ数年、人間関係もだんだん面倒くさくなってきて、今まで多少は義理で付き合っていた人、なんとか力になってあげたいとちょっと無理して付き合っていた人とも敢えてこちらからは連絡もしないようになり、自然に人間関係の整理が出来て来ているような気もする。今は本当に一緒にいて心地よい人、信頼できる人との付き合いばかりで、ストレスがなくなっています。そんな中のひとりがやっぱりOちゃん。なんで彼女が好きなんだろう?って考えたら、彼女の前向きな生き方かな。今日も二人で温泉街でランチをして散歩しながら、マイナスオーラの強い人とはわざわざ付き合いたくないなあと共感し合う。人間関係を整理するって言うと、なんだか冷たいカンジがするけれど、別に敢えて絶交したりするわけでなく、まあ、敢えてこちらからお付き合いしないってことですね。去るものは日々にうとしでいいかな。
ちなみにこのバッグ、同じデザインで革違いは親しくさせていただいている建築デザイナーの方のもとに。偶然ですね。畑は違いますが、デザイナー同士。ご縁です。