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Mちゃんからもう二年くらい前にオーダーいただいていたボストンバッグがやっと完成しました。Mちゃんのイメージの革がなかなか見つからず、やっとこれだという優しい色合いの革に出会ったのですが、彼女はあまり神経質に行動する子ではないので、薄い色は汚れが心配らしい。で、黒い面白い革を見つけたんですが、私としてはその革を使いたいので、裏を汚れに強いゴールドの牛革にして表裏別の印象のボストンにすることにしました。二年の間に彼女はめでたく結婚しました。彼女からのオーダーは、「幸せのボストンバッグ」仕上がるまでに本当に幸せをゲットしたんです。だから、黒じゃないんです、私のイメージは。気品のある少しおマダムな感じもするテイストにしてみたよ。
心を込めて縫い上げました。彼女が高校生の頃からのお付き合い、教え子なので、彼女の幸せを願う気持ちはあつい。
人のことを想ってつくれるのは幸せ。いい仕事をさせてもらってます。
イベント出店が終わって、思うことがあります。
私には人数は少ないのですが、私のつくるものが大好きで、イベントがあればいつも駆けつけてくださる方がいらっしゃいます。なんてありがたいことでしょう。初日にお顔を拝見すると、ああ良かった。頑張ろうって思います。百貨店などでの出展はやっぱりものがその美しさを１００%出せないし、できれば昔のようにセンスの良いセレクトショップに置いていただくとか、雰囲気のあるギャラリーでの展示販売のほうが理想なのですが、本当に信頼できる関係が前提なので、まあ、今はないでしょうね。そちらも毎月どんどん売れていくものでないと扱いたくはないのでしょうね。そんな中で最近唯一信頼しておまかせしていたウェブショップも思うような業績が出ず、当面ショップ機能をストップされる方針とのご報告を先日頂きました。その夜は明け方まで眠れませんでした。素敵なサイトで、こんなきれいな画像はないと思うほど素敵にアップしてくださって、新しいファンもたった一人ですがついたのに。。。残念すぎる。運営の方の生活が成り立たなくちゃどうしようもないから、それは受け入れないといけない現実なんです。でも、一体私はこの十年どんな進歩をしてきたんだろう。つくるものには自信があっても、もっとたくさんの人にsolusを身に着けていただきたいのに、その実現は尻すぼみ状態。今年は真剣に発表の場を考えないといけません。なにはともあれ、わたしのつくるものはぶれません。画像はあと少しで完成のカルクルバッグ。ボストンのあとはオーダーのこのカルクルバッグの仕上げです。