tsubaki_style2006-05-19

バッグやアクセサリーを作っていると、頼まれてリメイクや簡単な修理をすることがあります。私自身、ものをパッパと捨てられる方ではなく、いつか何かに使えるんじゃないかと溜め込む方です。もちろんそれは、私なりに宝物であることが条件ですが。それらが今の仕事の素材になる事もあり、また活躍するチャンスを与えてあげられることに喜びを感じます。この小銭入れはオーストリッチ革製で、もう15年ほど前に買われて、とても使いやすくて愛用されていたものだそうです。オーストリッチの突起が感じられなくなるほど、使い込まれていますが、革の質が良いので、手になじむ感じは、確かに捨てがたいものです。ところが、スナップがもう使いすぎで閉まらなくなっています。でも、何とかならないかと引き出しに大切にしまっておられたそうです。金具を取り外して新しいスナップをつけ、多分初めはもっと鮮やかな赤だっただろうけれど、今はヴィンテージワインのような落ち着いた革の色に合わせて、かわいいワイン色のヴィンテージボタンを飾りにあしらってみました、控えめに。大切に使ってくださる方に買ってもらい、私に託され、この小銭入れがまた引き出しから出て活躍できること・・・・みんな嬉しい出会いです。