tsubaki_style2006-07-17

バッグを作り始めたころは、たくさんある素材の一つとして革を使っていました。木、竹、布、紙、ビニール、ネット、ゴム・・・・身の回りにあるものはいろいろなものが素材として使えます。バッグは、「ものを入れる」という概念でとらえると、限りなく多様な創作イメージが湧きます。ただ、それは、実用というか、ヘビーユースを考えるとまた難しいのですが・・・やはり、その場合は革ということになるでしょうか。昨年の個展では、実用から遊びに近いバッグまで展示しましたが、今、tsubaki_style のお客様には革の商品を買っていただくことがほとんどというか、全部です。私は、造形作家的なスタンスからバッグを作り始めたので、しっかり工芸の技術を学んで作られている革の作家の方のような基本的な勉強がまったくできていません。最近、やはり革のバッグを作ることがメインになってきたので、これはきちんとしなければいけないのです。で、独学ですが、いろいろな技術本を片手に勉強を始めています。こうやって基本的なこともこなしながら、私らしい、遊び感覚いっぱいの自由な作り方も固くならないように、やらねばならないこと、やりたいこと、いっぱいです。今、バリバリ働きながらも素敵なお母さんをしている友人の依頼でトートバッグをつくっています。手縫いです。私は、手仕事が基本的に大好きです。どんなに時間がかかっても、その暖かさを大切にしたいのです。でも、手縫い、手作りだから、余計にダサくなってはいけないので気が張ります。無駄がなく、クールでかっこよく、それでいて暖かい、そんな手仕事が理想です。自己流では一本の針で縫っていましたが、正しくはこうやって二本の針で縫います。