■

息子が帰ってきてお粗末なベルトをしていたのを見て、急遽、滞在中につくってやりました。メンズのバックルのストックがなかったので、ちょっとバックルはイマイチなんですが、ベルト部分はいい感じで仕上がりました。好きなオイルドレザーで作りました。表裏の濃淡が違うのを生かして、カットワークをして隙間から裏の色が見えるデザインです。ベルトの先に近いところには、原革に残っていた焼印の後を持ってきました。私は、革のふちのぼろぼろ感や、傷を生かしてつくるのが好きです。実際私自身、きちっとしたファッションが好きではなく、「ゆがんだ」デザインが好きです。ここ数年、ダメージ加工したジーンズが主流で、これは、そもそもディーゼルがずいぶん昔からやっていた事なのですが、「あえて素材を傷める、あるいは傷んだ素材を生かす。」ところが、来シーズンのファッションの主流はきちんと系だとか。ジーンズも久しぶりに濃い藍色で、型もスリムがトレンドだそうです。いやだなあ、それって。楽しくないやん。