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トートバッグ完成。個性的な革が好きな私にしてはとても正統派のシンプルな革を使いました。タンニンなめしのヌメ革です。革のなめしは自然素材のタンニンでするのと、化学薬品のクロムでするのがあります。クロムといえば、やはり有害なあのクロムですから、あまり気持ちがいいものではないですね。大学では染織を専攻していたのですが、媒染剤として、六価クロムをよく使いました。今から思うと、恐ろしいです。タンニンは、いわゆる渋です。タンニンでなめすとハリやコシが出るそうです。このシンプルなトートバッグ・・ベルトのバックルを留めに使ったところが私らしいところでしょうか。どっしりとしたヴィジュアルのわりに持ち上げるとびっくりするような軽さです。今日はムサシに行きました。曲線的なやわらかい仕事が続いているので、次は木を使ったり、箱で遊んでみたり・・・構想はいろいろ。使う当てのない紙やリボンにも色の美しさに引き寄せられ、足がついつい止まってしまう。時間はあっという間に過ぎました。本当はこんな秋の夜長、読書もしたいのですが、今はつくりたい気持ちでいっぱいです。