tsubaki_style2006-11-10

さつま芋のつるの煮物を十数年ぶりに作りました。前の家に住んでいた時、畑を借りていろいろな野菜を作っていました。サツマイモもたくさん作ったのですが、まだそのころはサツマイモを収穫した後しばらく日に当てて寝かせたら甘みが増すということを知らなかったので、掘ってすぐ食べてあまり感動の味ではありませんでした。トマトや胡瓜に比べると、なーんだ、たいしたことないわ。知り合いに言うと、それでもほしいというので、「良かったらいくらでも持って帰って〜」とたくさん持って帰ってもらいました。で、つるも食べられると近所のおばさんに教えてもらい、こうやって炊いてみました。そしたら、もう美味しいのなんのって・・・・こんな美味しいものなんで食べずに捨てられようかと感激しました。「さつまいもより、つるの方が美味しいやんか。」その後しばらくたって、残り少なくなったサツマイモを食べてみたら、えらく甘くなっていて、ああ、もっと残して置けばよかったと後悔したのでしたが。やがて畑でサツマイモを作ることがなくなっても、サツマイモ畑を見るたびに、つるの味が忘れられず、また食べたいなあと恋焦がれて十数年、昨日友人からたくさんもらいました。下茹でしてあく抜きした後、油でいため、鰹節をたっぷり入れて、お酒、みりん、醤油、さとうでコトコトじっくり煮含めました。食べ出したら止まりません。やわらかいけれどシャキシャキして、遠いところでサツマイモの香りがします。