tsubaki_style2006-12-06

生きていると、そして、夢を持っていると何歳になっても新しい道は広がっていくと思います。この時期になると阪神大震災を思い出します。我が家は有馬の活断層のすぐ近くなので、震度6くらいの衝撃でした。ツーバイフォー建築でしっかりしていたので、建物本体には大きな損傷はなかったのですが、中はみごとにぐちゃぐちゃになりました。私はそのころ中学受験を前にして不安がる長男と一緒に和室で寝ていました。ゴーッと地鳴りがしはじめたとたんに目が覚めた私は、大きなたんすがぐらぐらゆれながら私たちに向かって倒れてくるのが見え、とっさに彼の上に覆いかぶさりました。我ながら、さすが母!幸い、たんすは私の太ももを挟んだだけで助かりました。この時のことはまたゆっくり書こうと思います。さて、そのころの私は我が家のアトリエで美術大学受験生を教えるささやかな塾をやっていましたが、社会とのつながりもなく、子育てに精一杯のお母さんでした。いつかはもう一度ものつくりとしての人生を・・・と心の隅に夢は捨てていませんでしたが、それは現実味がなく、漠然としていて、このまま私はつまらないおばさんになっていくのだろうかと、不安でいらいらもしました。そして、もう子供たちの帰りを待って「お帰りなさい!」と言ってやらなくても大丈夫、もう少し生活を支えなくてはならないし・・・と考え、非常勤講師として社会に復帰してから来春でちょうど十年です。私の社会復帰はそれはそれは充実した毎日でした。さらに昨年、パートナーの仕事についてNYに行き、そこから得たインスピレーションで、私自身のクリエイターとしての生活が始まりました。先ほどショップに出す商品の請求書をつくったり、商品データの整理を忙しく済ませました。自分のつくったものを買ってくださる方がいる・・・なんて幸せなんでしょう。なんて最高!この一年間、素敵な方といろいろな出会いがあり、まだまだ教わることがあり、毎日が楽しくて仕方ない私です。日々勉強、日々成長。