tsubaki_style2007-01-15

友人にもらった・・・・というと、なんか、私ってもらってばかりみたいですが、確かにもらうことが多いです。これは、宮崎の文旦です。私は小さいころから、ザボンという名前で慣れ親しんできました。かんきつ類が大好きな私は、最近の温州みかんの高値にがっくりです。何年か前までは、一年おきに豊作で、形を気にしなければ、10キロ一箱で千円なんてのもありました。温州みかんは、Sサイズの方が、皮が薄くて美味しいので、そんな値段で美味しいものが毎日たっぷり食べることが出来ました。冬は寒い玄関などにみかん箱を置いておくと、キンキンに冷えて美味しかったなあ。暖かい部屋で食べる冷たいおみかんは本当に美味しかった。一度に5個くらいは食べるのでいつも冬は手のひらが黄色くなるのです。今は、安売りの小さなみかんでも、10個で390円。実は、安定的に高値が続くそうで、もう、裏年だから高値ということはなくなるそうです。みかん農家が生産を縮小しているそうです。この冬、白菜やキャベツを暖冬による価格ダウンで廃棄処分する悲しい映像を見た所に、今度はみかんのそんな話を聞いて、がっかりです。この国はなんか変です。こつこつとものをつくる人間が報いられない、人間として基本的なことを一生懸命するものが報いられない変な国です。ぼこぼこでもいい、ゆがんでいてもいい、自然な味、当たり前の姿の野菜や果物がちゃんと流通しない変な国です。そういえば、私の知り合いで、果物卸業者の人が何年か前に嘆いていました。果物の売れ行きがどんどん落ちていると。その理由は、皮をむくのが面倒くさい、そして、あまりにいろいろな食べ物があるので、果物まで手が伸びないそう。そういえば、暖房の効いた冬にアイスクリームを食べる。夏の食べ物じゃなくなったのです。ジュースやアイスなどに押されて食後の果物はどんどん消費が減っているそうです。この文旦はお庭に自然ななっていたものだそうで、さっぱりした懐かしい味でした。並んでいるレモンと比べてすごい大きさだと実感。こんな大きなものがブラブラなっているところが見たいなあ。大切な文旦、皮はマーマレードにしました。ご馳走様、感謝。