tsubaki_style2007-03-28

今日は親孝行ツアーの一日です。まず、パートナーの実家へ。お父さんをパートナーが病院へ連れて行き、その間、私はお母さんの話し相手をして、掃除機をかけ、トイレ掃除をして、豆ご飯を炊いて・・・・。長い年月が経つと、実の息子より嫁の私の方に心を許し、甘えてくれるお母さんを、私はいとおしく思います。派手な風貌の私との結婚を猛反対され、結婚してからも冷戦状態だったこともあったっけ。長い長い時間が経ちました。夕食を食卓に並べて、今度は私の実家に走ります。比叡山を超えて、琵琶湖のそばにある我が実家へ。父は89歳。怖いくらいに頭がさえて、私たちはとてもかないませんが、気力が弱っている様子。母は、79歳。お肌ピチピチ、どう見ても60代て感じですが、私に似て超おっちょこちょいで、怪我が耐えません。で、最近ついに自転車の事故で膝の靭帯を断裂してしまい、外出がままならず、気弱になっています。それでも、相変わらずの働き者で、「行ったら、何か作って食べるからね。」と電話したのに、「あと少しで着くよー」と電話したら「もう、食べるものは揃ったわ。」とのこと。結局、母の手料理をおなかいっぱい食べることになりました。父と母の愚痴を順番に、ひそひそ話でそれぞれ聞き役、それが今のところ私の親孝行です。写真は母が20代のころに使っていたハンドバッグの革です。父が取っておいたものらしく、持って帰れとのこと。ヴィンテージですね。今日は両親と義母に私の作品の写真集を見てもらいました。私の不思議なデザインの原点は父にあります。そんな父が「お前にはできるだけ迷惑かかけないようにこれからの消えていき方を考えている。」なんて目を潤ませて切ないことを言いました。迷惑なんて無いよ!聡明でいつも面白い発想の父と活発でセンスが良く美しい母は私の創作の原点、誇りです。