tsubaki_style2007-04-05

友人の聖書カバーと一緒に頼まれた賛美歌集のカバーも今日完成しました。これで、年期の入った聖書も賛美歌集も安心して持っていただけそうです。賛美歌と言えば、私は六年間カトリックのミッションスクールに通っていたので、結構覚えています。そして、パートナーは、プロテスタントの女子校に長い間勤めていたので、やはり賛美歌を歌えます。でも、賛美歌のメロディーが流れた時、二人が口ずさむと、歌詞が少し違います。我が家には聖書が三冊あります。一冊は私のもの、二冊目は母がミッションスクールに通っていた時のもの・・・これはもちろん旧仮名遣いです。そして三冊目は、我が家の好奇心旺盛の長男が高校一年生の頃、有馬温泉の駅で知り合ったモルモン教徒のアメリカ人から断りきれずもらってしまったもの。家まで付いて来られて、帰っていただくのに苦労していたっけ。彼には本当にはらはらさせられた18年でした。18歳の春、入学式に付き添い、下宿先の駅のホームでお互い反対方向のホームに別れました。向かい合った息子がホームに立っているところに春の強い風が吹き、駅の桜の花びらが雪のように舞い落ちました。そうだ、これでもう離れ離れになるんだと思って、急いでカメラをバッグから出して写真を撮ろうとしたところ、向こうのホームに電車が来て、彼を見失いました。桜を見ると、あの日のことをふと思い出します。