tsubaki_style2007-04-15

今日もぽかぽか気持ちの良い日曜日です。仕事で京都に行くパートナーと一緒に、父の入院する病院へ向かいました。父は基礎体力がすごいのでしょう、昨日母から聞いた、すっかり弱った・・・なんて様子はもう感じ取れず、しっかりベッドに起き上がって病状を説明してくれました。いつもの調子で、私が帰るときには「おい!忘れ物無いか?」と聞きます。会う度にどんどん小さくなっていく両親。「看護婦さんに、『一番大事なものはなんですか?』て聞かれて、『こいつや。』て言わはったんえ〜。」と嬉しそうに言う母。「本はわしの面倒見てくれへんさかいなあ。そら、こいつが一番て言わなあかんやろ。」と、大きな口をあけて笑う父を見て、ほっとして帰りました。帰宅すると、まだ暖かい日差しがゴンタのわらのお墓に降り注いでいました。自分自身の体力や気力には全く衰えを感じないのに、去年の夏以降、ゴンタの死、両家の両親の老いを目の当たりにし、否が応でも人生の終盤について考えることが増えました。帰りの車中で、私たちの老後の理想を語りました。北欧の海辺の小さな家で、暖炉の前に大きな犬がいて、パートナーが魚を釣りに行く、その犬がふらっと立ち上がりついていく。そして、私はぼんやりと窓から海を眺めている。そんな暮らしがあこがれです。その時も私はチクチク手縫いでバッグをつくっているのかも。