tsubaki_style2007-04-19

先日京都の本屋さんでふと、手に取った本がカンパナブラザーズの作品写真集でした。カンパナブラザーズはその名の通り、兄弟で活動しているブラジルのデザイナーです。サンパウロという決して豊かでない洗練されていない町で活動する彼らはこう言います・・・・ブラジルのアイデンティティをデザインに映し出すことが、私たちにとって最も重要な使命である。言い換えれば、貧しくて、美しくて豊かな文化を擁するわが国の肖像画を描き出すことこそが、私たちの挑戦なのである。・・・・そして、アーティストであるかデザイナーであるかと問われ、こう答える・・・・私たちは、感動と機能性の間にある、「橋渡し」と「通り道」を創り出している。クリエイティブな分野での役割(アーティスト/デザイナー)に違いがあるとは思わない。むしろ同じ世界だと捉えている。果たすべき役割は道を究め、時代の証人になることだ。私がニューヨークの旅で感じ取ったのはまさにそんなところでした。素直な気持ちでものつくりでありたいと思えたのは、いろいろな人種が入り乱れ、何でもありで、混沌とした(ブラジルとはまた意味が違うけれど)ニューヨークだったからなんだと思います。長い間、アーティストとしてもう一度歩き始めなくてはいけないと思い悩み進まなかった足が、今はスキップをしています。こんなことならもっと若い頃からやっておけば良かった?いいえ、時が熟して今の私があると思っています。写真の作品・・・・バッグの個展をした時、同じことを考えていて結局作品にはなっていないものがありました。ぬいぐるみをいっぱい合体させたバッグ。親しみを感じました。