tsubaki_style2007-05-09

今日は小学校と中学校の授業の日。一、二時間目は小学校4年生。今日から色々な素材で絵を作ります。この学校は家庭がしっかりしているのか、みんなちゃんと材料の準備をしてきています。図工は準備が基本です。素材が揃わないとよい作品はつくれません。さすが農村地帯、籾殻を持ってきた子がいました。ボンドを色々な垂らし方をして、籾殻をふりかけて面白い表現を楽しんでいます。三時間目は図工室が美術室になり、中学一年生の授業、デッサン。4時間目は空き時間です。選択美術の子が油絵を描いている隣の準備室で、まだ何がなんだかわからない引き出しや棚の整理をしたり、成績をつけたりしているうちにお昼になります。三階の窓からさわやかな風が入ってきて、隣の部屋はさすがに選択だけあって、黙々と描いている生徒ばかりで、静かなもの。この空気にほっとします。お昼になると職員室に下りて給食を食べます。午後は中学三年の点描画。初めてのペンによる点描に、生徒たちは「ああ、しんど〜!」と言いながらも結構はまって、集中して取り組んでいます。ラスト6時間目は中学校二年生。浮世絵の勉強をしています。図書館で調べて発表。一時間の授業はあっという間に終わります。私は教育委員会からは小学校の図工を委嘱されているだけなので、中学校はあくまで、中学校からのお願いに答えると言う形で、微妙な立場です。主導は音楽専科の若い先生です。こんなシステムが通用しているのには疑問な点が多いのですが、それは別として、彼女はとても勉強熱心で、毎回きちんと調べて授業資料をつくっています。私が逆の立場で、音楽の授業をしろと言われたら、とてもこんなにきちんとはできないと思います。彼女のように、たとえ専門分野でなくても前向きに勉強して、教える立場に立ちながら自ら学んでいく姿勢を素敵だと思います。