tsubaki_style2007-05-20

パートナーは大学の一年生の合宿で留守。次男と夕方本屋さんへ行きました。六時頃帰ってくると、我が家の手前の道に銀色のトラックが止まっています。人相の悪い男性が車のそばに立っています。何かなと不審に思って通り過ぎて、バックミラー越しに見ると、トラックは保冷車のような形で、扉が開いています。そこに焼却炉が設置してあり、火が真っ赤にもえているのが見えます。トラックの天井は大きく開けてあり、大きな煙突が出ています。そこから煙が出ています。車から降りて家に入ろうとしたとたん、私は強烈な衝撃を受けました。ゴーゴーという大きな音とすごい匂いがするのです。あの匂いです。動物性のものを焼く匂いです。いやな予感がしてもう一度見ると、車のそばには黒いゴミ袋が転がっています。あの焼却炉には見覚えがありました。そう、ゴンタを連れて行った焼き場にあったのです。これは犬を焼いているのだと直感しました。でも、そんなことってありえるのでしょうか?わたしは夢を見ているのではないでしょうか?だって、ここは、まだ空き地があるにしろ、れっきとした住宅街です。そんな中で犬を焼く?その車のそばで何の疑問も感じていないのか、近所の親子がキャッチボールをしています。なんて鈍いの?私は怖くなってふるえがきました。すぐにお向かいの奥さんに電話して相談しましたが、いつもはなんだかんだと神経質なその奥さんも、知らん顔しておきましょうなんて返事。夕食時の住宅街でペットを焼くなんて!今度は黒いセルシオが来て、男性が降りてきてなにやら焼却炉の男性と話しこんでいます。火は相変わらずメラメラ。煙は煙突からゆらゆら。もういてもたってもいられなくて警察に電話しました。「焼却炉を積んだ車が止まっていて、すごい悪臭がするんですが・・・。」「様子を見に行きましょう。」という返事からなんと40分も後に突然我が家のドアをノックして警察官が来ました。「その車ってどれですかね?」もう!ばか!すぐそばにあるし!その後派出所から電話がありました。なんとなんと!「犬猫の焼却しとりましたわ。許可もらっとるんですて。」「ええ!?こんな住宅街でいいのですか?」「いやいや、ほんまはこんなとこじゃあいかんのですが、やっとったんが運転手やったからようわからんと、しとったみたいで・・・。まあ、ほんまは、許可書類には焼いていい場所が記載してあるはずやから、社長にちゃんと言わなあかんて、きつう言うときましたで・・。」ああ、なんて国なんでしょう。皆さんどう思いますか?私は何がショックだったかって、すごい匂いの中でニコニコキャッチボールしていた親子やすごい匂いに不信感抱かない住民。そして、こんなすごい仕事に許可を出す自治体。焼き芋じゃないのですから、ペットをこんな住宅街でデリバリーで処分しないで下さい。人気の無い静かな山に行くくらいの配慮をしてください。悲しい。本当に悲しい。やっぱりもう二度とペットは飼いたくないです。そして、ふと、松本サリン事件を思い出しました。結構みんな無関心で、危機感持たないで暮らしているのですね。ああ、落ち込みます。パートナーが帰ってきました。お土産は山菜です。いつも事件の時にはいなくてちょっとむかつきます。