tsubaki_style2007-05-21

近いのにたった二日間の帰省で次男は帰りました。赤ちゃんの頃からおとなしくていつもニコニコ笑って手のかからない子だった彼にとって、師匠は二才年上のお兄ちゃん。いつもお兄ちゃんのまねをして、何を選ぶのもお兄ちゃんの価値観。そんな彼が選んだ中学校はやはりお兄ちゃんの通うところ。入ったクラブも同じバスケット。100パーセント力を出すこことが苦手で、「いつも逃げてばかり!いっぺん本気出してみんかい?」とお父さんに叱られていた思春期の彼・・・多分ようやく自分の壁というものに気がついたのでしょう。その頃出会ったロックバンドの道。選んだパートは彼らしい一歩引いたベースでしたが、高校生バンド大会の企画を手伝ったりして、どんどん積極的に生き生きと生き始めました。成績はいつも後ろから勘定した方が早い彼。後は勉強だけやね・・・なんていってるうちに浪人。本気になって顔つきが変わって勉強を始めたのはまさに浪人になってからでした。まるでドラマのような話、苦手な数学の偏差値が二倍になって彼は、現役時代には自分が通うなんて想像だにしなかった大学に合格しました。今彼はまた新しい目標に向かって頑張っています。この二日間、どこに出かけるでもなく、彼は勉強、私はアトリエ。そして三度の食事のたびになんやかんやと話しながら色々私の手料理を楽しみました。ラッキョウを漬けていると、「くっさいなあ〜」「小さい頃一回だけラッキョウの皮むき手伝ったことあるわ」「ええ?そんなことさせたっけ・・・笑」「豚肉たくさん買ったし、持って帰るか?」「おお、助かるなあ」早目の夕食を済ませて、今月で最後のバンドの練習に戻るため、JRの駅まで送る間、彼は私が何も聞かないのに、ぽつぽつと色々心の底の葛藤や将来の話、人の命の話など、本音話を語ってくれます。「うん、うん、わかるわ。」二人の息子はそれぞれ一生懸命自分を見つめて頑張って生きています。