tsubaki_style2007-06-28

粗忽もの・・・母譲りです。先日病室で、点滴のチューブに足をひっかけて、おっとっととなった母に父がそういって嘆いていました。私は耳が痛かったです。そしてまた今日、私・・・やりました。ようやくアイデアが決まった男性用のバッグに朝からかかって、革の裁断が一通り進み、時計を見ると、11時半。さあ、かたずけて、お昼にしようかと、床に落ちている小さな革を拾って、部屋の隅にある棚の下段に入れようとえいっと勢いよく手を伸ばしたとたん、鋭い痛みが、左腕に走りました。そして、血が床にボタボタと・・・。しまった!掃除機をかけた時に動かした工具テーブルの端っこに運が悪く先が鋭利な鉄製の6目の目打ちが刃先を上にして立っていたのです。スパッと見事に下腕部を縦に何センチか切り開いています。急いでティッシュと、サポーターで止血をし、保険証、診察券を出して、車で外科へ。玄関を入ると、びっくり。午前の診療12時までで、時計は、11時45分。患者は私だけ。ラッキー!すぐに診てもらいました。「自分で怪我のとこ、見たか?結構すごいことになってるで。」看護婦さんたちが、傷を覗き込んで、「うわあ、ひどいなあ・・・」先生はおなじみです。何年か前に、「あんた、ほんまにおっちょこちょいやなあ。」と言われてます。一番初めは、6年前の図工の時間に、カッターナイフで指を切って5針。台所のいすにつまずいて、足の小指を骨折。次は階段をみかん箱抱えて降りていて、バランスを崩し、グワシッと持ち直したところ、箱の隅っこに残っていた巨大なホッチキスが指を貫通して2針。アトリエの階段で足をひねって転倒して、膝の靭帯を損傷、松葉杖。そして、今回・・・・「あんたのために外来が今日は少なかったんかあ。えらい少ないなあと思ってたら、あんたが来て。ま、こんなときやなかったら、こんな丁寧に縫わへんでえ。運がよかったな。」先生は、いつもちょっと毒舌で面白く素敵な方です。縫い終わったら、「ああ、久しぶりに細かく縫うたわ。」横で、看護婦さんがうんうんと大きくうなずいてます。「不幸中の幸いでしたわ。」と私。切ったいきさつから、先生が私の持ってきたバッグを見て、「ほうほう、触ってええか?ええバッグやなあ、ヴィトンよりええやんか。」
・・・・・・薬をもらってまた運転して帰りました。しかし、怪我慣れしたというか、私ってたくましいかも。11針。記録更新です。ああ、明日から制作がしばらくできないのが苦痛。明日はまた学校です。傷はちゃんと閉じるでしょうか?じっとしていられない私は、病院から帰ってすぐに家事をあれこれ。ううん、傷がうずき始めてます。