tsubaki_style2008-03-26

夜明けのカタルーニア広場からエアバスに乗って空港へ向かいました。ビルバオまで一時間余り飛び、グッゲンハイム美術館へ。パートナーが今回の旅でどうしても見たいということで、早くから計画に入れていた場所です。昨日の真っ青な空と打って変わり、鉛色の空からは雨が降り出し、この不可思議なチタニウム製の板を覆ってできた建築と、広場にある大きな蜘蛛の作品が、SF映画のワンシーンのような凄みを感じさせます。確かにかっこいいのですが、中は鉄の構造部分など、ごちゃごちゃして、落ち着きがなく、空間としては美しくありません。作品を見せるという点でも、構造や移動の動き、決してよいとは言えず、ううん、いまいちね。シュールリアリズム展と、現代アメリカ美術展を一応見ましたが、印象深かったのは、リチャード・セラの巨大な鉄の作品です。アメリカのえげつない力を誇示するような作品をこんな寂れたスペインの片田舎に建つ現代美術館で見るのは不思議な気がしました。ちなみにこの美術館が建ったおかげで、工業の町としても寂れて終わりかけていたビルバオという田舎町が観光収入で生き返ったそうです。神戸のフィッシュダンスでも知られる有名なフランク・ゲーリーという建築家の作品ですが、ガウディーを見た後では、ずいぶんつまらなく見えました。外の階段が上り下りしにくい幅で、ガウディのような愛のない建築だと思いました。貪欲な私たちはまた飛行機でバルセロナに戻り、ガイドブックに載っていた蚤の市を目指しましたが、そこは今は再開発の途中のようで、ごみの市になって見るも買うも何もなし。残念。ついでに足を伸ばして、さびれた闘牛場を外から見て、ホテルにひたすら歩いて帰りつきました。へこたれない二人はシャワーを浴びたら復活!偶然行った店はパエリヤを食べて感激したTROBATORの支店でした。野菜サラダや豆の煮込みがおいしい!!!結構菜食の私たち。これが胃腸が壊れていない秘訣かも。野菜が本当においしいバルセロナです。