tsubaki_style2008-04-12

30日のことですが、フィレンツェに行く列車の待ち合わせ時間が長かったので、アッシジの駅にある小さなBARに入りました。壁にはテレビがあって、ちょうどF1の250CCのモーターレースをやっていました。一位に二位がぶつかって転倒して、幸運にも日本人の高橋が三位に入りました。イタリア人はバイクのレースが大好きなようで、まるで、日本人が野球中継を見るような盛り上がりでした。そのBARは、駅の構内にあるのですが、カウンターがあって、お酒が少し並んでいて、ケースには三種類のサンドイッチがあるだけ。サンドイッチを頼むと、温めてくれます。パン自体が相当しっかりして硬いもので、しかもけっして焼き立てじゃないのですが、それを暖めてくれると、いい感じでおいしくなります。どこで食べても、歯がよくないととっても無理なくらい、しっかりしたパンが多かったです。そして、その駅中の店の椅子はこんな感じの革張りのしっかりしたもので、感激しました。長い間たくさんの人が座って、革の座面は飴色に輝き、やさしく、まーるくお尻の形に窪んでいます。それがとても座りやすいのです。今日、神戸に新しくできた家具のイケアのことを紹介していました。びっくりするほど低価格で、ぱっと見た感じではかわいいのですが、どの家具も、すぐにごみになってしまいそうな安っぽい華奢なつくりです。低価格のわけは、すべての商品が組み立て式で、搬送のコストが低いからとのことですが、それは結局すぐに壊れるということでもあるのです。フランス、スペイン、イタリアで、何百年を経てもびくともしていない家や家具を見てきました。そこまでは行かなくても、せめて親子二代くらいは使っていけるようなまともな家具を売ってほしいと思いました。安かろう悪かろう、使い捨てをまた今更大量に?