tsubaki_style2008-06-06

我が家は標高400メートル近い高台にあります。家から少し離れていつもの散歩道を歩いていくと、谷の向こうにこんな風に有馬温泉の山手の旅館街が見えます。ここから見ると、何年も変わらない景色のようにも見えますが、実際は震災の後いろんな変化がありました。震災の傷跡がきれいに修復され、町並みがレトロな感じで統一整備され、お客さんが増えました。車の数はますます増え、狭い道は渋滞がひどく、その解消のために、バイパス工事が始まっています。大きな騒音がこの谷にも響き渡ってきます。山肌が削り取られ、里山の眺めが汚くなりました。そして、また、大規模な会員制のホテルの建築が始まっています。
有馬の自然は私がこの地に越してきた17年前に比べるとずいぶん荒れてきているように思えます。当時は川に沢蟹がいっぱいいました。カブトムシ、クワガタムシの数も減りました。山は開発でどんどん小さくなっています。関西の奥座敷といわれる有馬、残された緑はこれ以上減らしてはいけないと思うのですが。この静かな森があってこその有馬です。温泉のお湯だけでは勝てないと思います。