tsubaki_style2008-08-05

昨日の強奪未遂事件で緊張感が増した私たちは、今日のオプショナルツアー、メコン河クルーズはとりあえず、必死でわが身を守らなくてもいい点でほっとします。朝ホテルにお迎えに来てくれた旅行者の人は現地の若い女性。日本語がとてもお上手です。何人かの日本人観光客がいろいろなホテルから乗り合わせ、メコンデルタの一角にあるミトーという町を目指しました。車窓から見えるホーチミンの町は貧しげでも活気にあふれています。中心地を外れるとあっという間にバイクの数が減り、ガラすきの道をがんがん飛ばしてバスは田舎に向かいます。ガイドの女性がベトナムの生活のことをいろいろ話してくれます。平均月収は一万円。それなのに、最近ぐんぐん上がりだしたガソリン代はなんとリッター120円!それはきついでしょう。昨日のタクシーの運転手も基本料金がかつてのままではとても生活できないのでしょう。不思議だったのは、ニューヨークのタクシーの方がもっとぼろぼろだったこと。結構立派なセダンでクーラーを効かせて、いったいどれだけの人を乗せたらやっていけるのか・・・。町にはタクシーが山のように客待ちをしています。もし乗っても狭い市内だけ。きついでしょうね。まあ、それだからといって強奪はいけませんが。のどかな農村の風景が広がり始めます。稲刈りをしています。こちらは三毛作だそうです。時々見かける鶏や牛。牛は肋骨の一本一本がくっきり見えるほどやせています。国道沿いに物売りの屋台が時々ありますが、田舎に向かうほうの道沿いにはフランスパン。ホーチミンのフランスパンは安くておいしいので、仕事帰りに買って買える人が多いそう。そして、町に向かうほうは果物。両方に売っているのが巨大なペットボトル(ガソリンかな?と思いました)に入った焼酎。干しバナナや米から作った大変度数の高い(泡盛くらい)の焼酎です

ミトーに着いて船に乗り換え、さらに河口近くまで進みました。次は小さな手漕ぎの船に乗り替え、ニッパやしの茂る細い川を下っていきます。ニッパやしの木は細くて、これは主に葉っぱを屋根の材料にするやしだそうです。実を採るやしは地上に生えているもっと立派な木のほうです。中州にある小さな島に上陸して、蜂蜜園や果樹園、ココナッツキャンディーの工場を見学しました。ココやしの実を人力で圧縮して絞り、ココナッツミルクを煮詰めてつくるとても素朴な手法です。おまけに煮詰めるかまどにくべるのはココやしの殻。

お昼はいかにもツアー向けというおしゃれなレストランでエレファントフィッシュのから揚げなど、コース料理をいただきました。まずくはないけれど、感動のない味でした。なんといっても乾燥した生春巻きの皮はいただけなかったなあ・・・。デザートのベトナムおぜんざいはとってもおいしかった。
今日の夕ご飯はホテルに帰ってから出直して狙っていた旧貴族の家屋をイメージしたというレストラン キンバックに行く。民族衣装に身を包んだ女性がサービスしてくれたり、おしゃれな雰囲気ですが、味は昨日のホアンイエンの勝ちでした。それでも、大好物のベトナムお好み焼きパインセオはとってもおいしかった!日本で食べるものと違って、包むハーブや葉っぱ(これって食べられるの?とはじめは思って手をつけなかったけれど、巻いて食べるのです。)が美味しかった。ベトナム料理、何でこんなに美味しいの?大満足。