tsubaki_style2008-08-22

横尾忠則の個展、「冒険王・横尾忠則」を見に行きました。今日は公開制作最終日です。もうほとんど仕上がっていて、完成に近い段階だったので、昨日のほうが良かったと思いますが、横尾が絵を描く姿をこの目で見ることができたのは、ラッキーでした。今日は最終日、昨日テレビで放映されたこともあって観客が多かったので、二階に移動して見ました。考えてみると、横尾は72歳。その姿はとても72歳には見えません。黒々としたたっぷりの髪、絵筆を握るしっかりした太い腕に、そばにいた若いカップルが、「彼って50過ぎてる?60歳くらい?」なんてささやいているのがなるほどと思えます。私は彼が平凡パンチの表紙を描いていたころからのファンです。今日はその原画やペン画もたくさん見ることができました。60〜70年代の寺山修二・天井桟敷のポスターのころ、なんてかっこいいんだろうと憧れましたが、その後、デザインから絵画へと制作スタイルが変わっていく間もずっと彼の目の付け所が気になっています。90年代の作品も結構好きなんですが、最近のY字路シリーズはまた好きです。70歳を超えても、4日間で二枚の絵を仕上げる公開制作を成し遂げるそのパワーに、最近ちょっとへこんでいる私は励まされました。