tsubaki_style2009-02-25

東京大丸が新しくなった時に、ジィオデシックのアクセソワールとして、出させていただいた「黒いケーキのバッグ」。私がイメージを暖めていた丸いバッグ(最初の個展でも丸いバッグは二点登場しましたが、革でつくったのは初めてです。)かなり分厚い黒い革を円形に切って、レースやボタンも毛皮もすべて黒で仕上げました。ゴシック、パンク、でも、上品でかわいい。そんなイメージでつくりました。自分でも仕上がりは大満足でした。 ステラ・マッカトニーのお洋服に合わせてマネキンが持ってくれていました。
早い段階でお買い上げいただいて、嬉しかったのですが、その後、あちこちで、「あの黒いバッグは、どんな方が買われたの?」「あのバッグはもうないの?」と聞かれました。

それから一年以上たって、なんと、そのバッグをお買い上げくださった方からメールが届きました。ブログにバッグのことを書いていることへの承諾依頼でした。もちろん、OK!ありがたいことです。読ませていただいて、感激。
とても大切に使ってくださっています。なんと、ご自身のお誕生日にご自分へのプレゼントとして、思い切って買った・・・なんて、うれしい。お買い上げ頂いた時の他に最近もコーディネイトの写真もアップしていただいています。私が思いつかない合わせ方で、新鮮でした。

自分がつくったものが今どうしているのかわかるってすごい嬉しい事です。教え子から「先生、私は元気です。こんなにがんばってるよ!」って、便りが来るようなそんなうれしさ。
彼女から先日いただいたメールの一部分です。

「あのケーキバッグって個々のモチーフは甘くて可愛いのに、黒という色以上に、全体で見た時にハードというか重いというか。。。
単なるシックというより、フランス語のchic(英語だとcoolですかね)ですね

そこが気に入ったので、これから何年先でも使い続けられそうで嬉しいです
壊れても直していただけるんですよね? って購入時に確認しました(笑)

お洋服も、割とカジュアルな路線からクラシックなものまで何でもイケますし、
デコレーションがにぎやかですけど、柄物とも案外相性がよくて。。。」

こんな風にほれ込んで使ってくださってるのは、つくり手冥利につきますね。もちろん!ずっとずっと、お世話しますよ。ぼろぼろになるまで使ってください。
私が元気でいる限り、安心して使ってください。(笑)
それから、先日仕上がった、ワニさんのカードケース。神戸トアウェストのクアラントットのデザイナーAさんのオーダーだったのですが、仕上がりましたとのご連絡を差し上げたら、さっそく、ブログに書いてくださっています。ケースはまだsolusのアトリエにあるのですが、もう、クアラントットのお部屋にいるみたい。http://www.quarantotto.jp/index.html