クイーンズイーストでのイベントの合間にバッグのセレクトショップなどでいろいろなバッグを見ました。素材も多種多様。一番目を引いたのは、空き缶のプルタグを編み合わせて作ったバッグでした。アフリカのもので素朴なその手のリサイクルバッグは見かけますが、そのバッグはプルタグを使ったとは見えないほど、金属の角の処理をきれいにしていて、しなやかな感触でした。お値段も結構なものになっています。いろいろなデザインのバッグがありますが、基本、中に持ち物を入れるので、極端に小さなものや特別変形したもの、つまり、実用から遠いものはクイーンズのような店舗では見かけません。
バッグの歴史って?と興味のある方はbagsというあまりにありふれたタイトルですが、バッグのバイブルのような本もあるので読んでみてください。
その中から・・・・・
16,17世紀の女性は足首まで届くチェーンに、パース、聖書、扇子、におい玉、ナイフ鞘などを下げていました。こういう形のものをシャトレーンといいます。

18世紀になってチェーンが短くなって裁縫道具を下げることが多くなり、香り箱、文書の封印具、時計なども下げました。素材も金銀以外に合金、エナメル、真珠層、カットスティールなども出ました。下の写真は19世紀後半のものです。

19世紀後半を過ぎてシャトレーン・バッグと呼ばれるシャトレーンに小さなバッグがついたものが登場。安価なシャトレーンには、レザーでできたものがあり、布製シャトレーンの作り方が手芸雑誌に載りました。

やがて、20世紀にハンドバッグが登場し、シャトレーンは流行遅れになりました。
シャトレーン・・・今見ると、新しくてかっこいいですね。